重ねるコールとソウルに入れるコール

場のカードに重ねるコールと、場のカードをソウルに入れるコールについて、コール手順や注意点について記します。

"重ねる" と "ソウルに入れる" のテキストですが、最新弾のバディアゲイン Vol.1のカードだとこのあたりになります。

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「光ノ幸魂 ヤミゲドウ・ミカズチ」はなんとソウルに入れると重ねるの両方をテキストに含んでいますね。素晴らしい(?)

コール手順

まずはコール手順ということで、詳細ルールPDFのモンスターコールの流れに沿って見ていきます。

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以下、重ねるとソウルに入れるに関係あるところだけ抜粋して補足します。

[1.2.] コール先エリアの指定ですが、ソウルに入れる場合は自由に選べますが、重ねる場合は場の重ねる対象のカードがあるエリアしか選べません(と断言したかったのですが公式のソース見つけられず、重ねるを別エリアはダメですよね???)

[1.4.] コストをどう払うかを決定する際に場のどのカードに重ねる、どのカードをソウルに入れるという指定をします。

[1.6.] コストを払った時点で、場にあった重ねられるカード、ソウルに入れられるカードは場を離れ、コールするカードのソウルに入ります。この時、場の対象カードに元々ソウルがある場合、重ねる場合はコール先へ引き継がれ、ソウルに入れる場合は引き継がれずドロップへ送られます。

場を離れるのでソウルガード等はこのタイミングです。ソウルガードしたらどうなるかは後述します。

なお、この時点ではコールするカードはまだ場に置かれていない状態です。(少しイメージしづらいかもしれませんが、場にはいないがソウルには入っている状態です。デッキの上からソウルに入れるようなコールコストの場合も同じです。)

[2.] 相手の対抗タイミングですが、重ねられるカード、ソウルに入れられるカードは既に場を離れており、コールするカードはまだ場にいない、というのが注意すべき点です。

ちなみに、カードの効果でコールしている場合にはこの対抗タイミングはありません。例えば、『G・EVO』の効果で重ねてコールしている最中にガルクリスが破壊されるようなことはないということですね。

[3.1.] この時点でコールするカードが場にある状態となります。

[3.3.] ルール処理でエリア重複、サイズ超過等の処理を行います。

重ねるやソウルに入れると関係ないのですが、1. コール宣言の時点でエリア重複やサイズ超過で押し出してコールみたいな手順を行う方をよく見かけますが(公式動画でも頻繁にやってますしね…)、これは間違っているので必ずコール宣言の一連の手順を行い相手の対抗を処理した後で押し出すようにしましょう。

ウルガードするとどうなる?

さて、先ほど [1.6.] のコスト支払い時にソウルガードができると書いたのですが、ソウルガードをするとどうなるでしょうか。この部分、重ねる場合とソウルに入れる場合で違いが出るのでそれぞれ説明します。

重ねる場合

重ねられるカード(場にあったカード)は、『ソウルガード』を使用した場合であっても、必ずコールするカードのソウルに移動する処理が実行されます。

そのため、必ずソウルが1枚以上の状態でコールは実行されます。

このときソウルガードはソウルがなくなるまで何度でも好きな回数使えます。

つまり、重ねる場合は、ソウルからドロップに置きたいカードを好きなだけ選んでドロップに置いた上で重ねる処理を行えるということになります。ただし、重ねられるカード自身はドロップに送ることができず、必ずコールするカードのソウルに移動することになります。

ソウルに入れる場合

ソウルに入れられるカード(場にあったカード)は、『ソウルガード』を使用した場合、そのまま場に残りコールするカードのソウルには移動しません。場に残った状態でも【コールコスト】は満たされるということでした。

これは 「存在還元」のQ&A にある、ドロップに置くコストを『ソウルガード』や “C・ドレイン” などで場に残してもOKというのに似ています。

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場に残った状態でコールコストを満たすということは、ソウルが複数あったとしても1度ソウルガードを使った時点で場を離れることはなくなるため、重ねる場合と違って少なくとも [1.6.] のコールコスト支払い時点では1度しかソウルガードできません。

[2.] の相手の対抗タイミングでは、ソウルガードで場に残したカードは場にある状態ですので、そのカードの永続能力は有効であったり、相手のカード効果の対象に取れたりする状況となります。

[3.1.] のコール実行後は、ソウルガードで場に残したカードと新しくコールしたカードが両方場にある状態となるため、[3.3.] ルール処理においてこれらのカード同士でエリア重複やサイズ超過が発生する場合があります。

ウルガード以外にも

ここまでわかりやすい例として『ソウルガード』(このカードが場から離れる場合、ソウル1枚を捨てて場に残せる)で説明しましたが、ソウルガード以外の場に残す効果が適用できる場合も同様です。「〇〇が場から離れる場合、~~したら、場に残す(せる)」のようなテキストが多いと思います。

バディアゲイン Vol.1 だと「夢と縁の結び手 ミコ」の上の永続能力が該当します。

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ウルガードの使い道

ウルガードできることはわかったけど、結果としてコールするカードのソウルが減っちゃうしやる意味あるの?

という疑問を持った方もおられるかもしれません。至極当然な疑問で、ソウルガードしない方がよいことの方が圧倒的に多いです。3DSのゲームで重ねてコールするたびに「ソウルガードしますか?」っていちいち聞かれて、するわけないだろBBBって連打していたのはきっと僕だけじゃないはず。。。

なのですが、ソウルガードを有効に使えるケースもありますので、選択肢のひとつとして覚えておきたいところです。

少しですが具体例を挙げておきます。(他にもたくさんあるので、きっとTwitterとかでみんな教えてくれると思います!)

ドロップに特定の竜装機を落としたいジャック

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重ねてコールする手段が豊富なジャック、重ねてコールする際にソウルガードすることで、既にソウルに入っているがドロップに落としておきたいカードを相手の攻撃等を待つことなく落とすことができます。

落としたいカード、最近よく使われているところだと、J・ホルダーでしょうか。

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バトライザーのコールコストでJ・ホルダーをドロップからソウルに入れて、バトライザーの効果でデッキからソウルに入れたカードを、J・ホルダーの効果で手札に加える疑似サーチのような動きが非常に強力です。

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コスト対象カードを場に残してコールしたいブレイド

次はソウルに入れる例として、新しい混合ダンジョンのエースカード「神域の不死鳥 ブレイドウイング・フェニックス」

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非常に強力な能力を持ったカードですが、コールコストが少々重く、場の《冒険者》1枚と《Dエネミー》1枚をソウルに入れる必要があります。

普通に考えると、《冒険者》と《Dエネミー》のモンスターを1枚ずつコールして、それをコストにコールするという流れになります。

そこに忍び寄る影が、、、

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「ロイヤルティ」ですね。コストの《冒険者》と《Dエネミー》とブレイドをコールして3枚になるため、これ以上モンスターをコールすることができなくなります。

ん、ブレイド出たんだから問題ないよね?と思われるかもしれませんが、混合ダンジョンのデッキの破壊耐性は新しい杖カレイドベインに依存しています。

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このカード、場に《冒険者》のモンスターがいないと破壊耐性が付きません。つまり、カレイドベインとブレイドだけの状態では相手のカードの効果で破壊されてしまうことになります。

また、場のモンスターが1枚だけになると現環境で有効な防御札「狂気のシェーブル」が使えなくなってしまいます。

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相手のデッキタイプにはよりますが、この状況ではまずい場合もあると思います。

そこでどうするかというと、カレイドベインとモンスター1枚をソウルに入れる対象にして、カレイドベインはソウルガードで場に残るようにします。すると、ブレイドカレイドベインのソウルが1枚減ってしまう代わりに、ロイヤルティを打たれたとしてもブレイドの他にもう1枚モンスターを場に残しておくことができます。また、ロイヤルティに関係なく、ブレイドのコールへの対抗でカレイドベインを破壊されたくないような場合にも有用です。

この方法がいつでもよいわけではなくあくまで相手次第ですが、コスト対象の選択肢としてカレイドベインソウルガードを頭に入れておくことが重要だと思います。

ランマソウルガードや、ミコでカレイドベインを場に残す、等も場合によっては有用かもしれませんね。

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公式回答

以下にこの記事で書いた内容のソースとして、事務局から頂いた回答を掲載しておきます。

重ねるコールの公式回答

2018年7月1日にいただいた回答です。

質問

カードを重ねてコールする際、重ねる対象の場のカードはソウルガード可能でしょうか。

回答

はい、可能です。

場のカードが他のカードのソウルとなる場合、その場にあったカードは、場を離れたとして扱われます。『ソウルガード』は、カードが場を離れる場合に有効となる永続能力です。

従って、「~重ねてコールする」と指定されている場合、重ねられるカード(場にあったカード)は、場を離れたことになり『ソウルガード』を使用することが可能です。

質問

ウルガード可能な場合、ソウルガード後の対象カードはコールするカードに重ねられるでしょうか。

回答

はい、重ねられます。

重ねられるカード(場にあったカード)は、場を離れたとして『ソウルガード』を使用した場合であっても、必ずコールするカードのソウルに移動する処理が実行されます。

質問

ウルガードをして場に残った時点で重ねる対象ではなくなりソウル0枚でのコールがなされエリア重複処理となるというのと、ソウルガード後も再度重ねる処理が行われるという2つのケースをネット上で見かけたのですが、これらの違いが出る条件等はありますでしょうか。

回答

いいえ、ございません。

重ねられるカード(場にあったカード)は、場を離れたとして『ソウルガード』を使用することは可能ですが、『ソウルガード』を使用した場合であっても、指定したカードに重ねてコールは実行されます。

そのため、必ずソウルが1枚以上の状態でコールは実行されます。

ただし、「~重ねてコールする」ではなく、「~場のモンスター1枚をこのカードのソウルに入れる~」等の【コールコスト】の場合は、ソウルへ入れるカードが『ソウルガード』を使用した場合、そのカードは場に残った状態でコールの処理が実行されます。そのため、コールするエリアをソウルに入れるカードと同じエリアに指定していた場合、ソウルが0枚の状態で場に置かれ、エリア重複処理が発生します。

質問

■具体例1

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ソウルに「ガルガンチュア・ドラゴン “モード・ブラスト”」が入った「ガルガンチュア・ドラゴン」が場にいる状況で、『G・EVO』により手札の「ガルガ “SD”」を「ガルガンチュア・ドラゴン」に重ねてコールする宣言をしました。

「ガルガ “SD”」は、「ガルガンチュア・ドラゴン」のソウルガードにより、ソウル1枚(「ガルガンチュア・ドラゴン」のみ)の状態でコール可能でしょうか。
また、ソウル0枚の状態ではコール可能でしょうか。

※「ガルガ “SD”」の登場時能力の対象に重ねる対象のカードやそのカードのソウルが選択できるか

回答

ソウルが1枚の「ガルガ “SD”」がコールされます。

前述のとおり、場のカードが他のカードのソウルとなる場合、場を離れたとして扱われます。

そのため、「ガルガ “SD”」を「ガルガンチュア・ドラゴン」へ重ねてコールする場合、「ガルガンチュア・ドラゴン」の『ソウルガード』を使用することが可能です。

ただし、『ソウルガード』を使用した場合であっても、指定したカードに重ねてコールは実行されるため、「ガルガンチュア・ドラゴン」を「ガルガ “SD”」のソウルに置く処理は再度実行されます。なお、ソウルが0枚の状態では『ソウルガード』を実行できないため、「ガルガ “SD”」がソウル0枚の状態で場に置かれることはございません。

また、「ガルガ “SD”」の自動能力は、実際に場に置かれた際に誘発し、直後のプレイタイミングにて使用するため、『ソウルガード』でドロップゾーンに置いたカードを、手札に加えるカードとして選ぶことが可能です。

質問

■具体例2

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ソウルに「竜装機 ヴィーガー」2枚と「剣星機 J・スラスター」が入ったソウルガードを持った《ネオドラゴン》が場にいる状況で、手札の「英雄竜 ジャックナイフ」を重ねて通常コールする宣言をしました。

「英雄竜 ジャックナイフ」のソウルは0~4枚のうちどの状態でコール可能でしょうか。

例えば、

  • 2度ソウルガードしてヴィーガー2枚をドロップ、残りをソウルとできるか
  • ソウル0枚でコールできるか

回答

ソウルが1枚以上の状態でコールは実行されます。

重ねられるカードが『ソウルガード』を持ち、ソウルが1枚以上存在するのであれば、ソウルの枚数分『ソウルガード』を実行することが可能です。

そのため、ご提示の状況であれば、「竜装機 ヴィーガー」2枚を1回ずつ『ソウルガード』でドロップゾーンに置いた上、「剣星機 J・スラスター」と《ネオドラゴン》の2枚をソウルに持つ「英雄竜 ジャックナイフ」をコールすることが可能です。

なお、重ねられるカードが『ソウルガード』を使用し、ソウルが0枚となった時点で、『ソウルガード』は使用できずに重ねてコールが実行されるため、ソウルが0枚の状態で「英雄竜 ジャックナイフ」が場に置かれることはございません。

質問

■具体例3

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ソウルに「竜装機 ヴィーガー」2枚と「剣星機 J・スラスター」が入った「超銀河竜 ジャックナイフ」が場にいる状況で、「超銀河竜 ジャックナイフ」の能力により 、ドロップゾーンの「英雄竜 ジャックナイフ」をコールする宣言をしました。

「英雄竜 ジャックナイフ」のソウルは0~4枚のうちどの状態でコール可能でしょうか。

具体例2と違いはあるでしょうか。

回答

具体例2としてご提示いただいた状況と同様の処理となり、ソウルが1枚以上の状態でコールは実行されます。

カードの能力の効果で重ねてコールを実行する場合であっても、コールの処理は同一でございます。

そのため、「超銀河竜 ジャックナイフ」の『ソウルガード』を、任意の回数使用した後、「英雄竜 ジャックナイフ」は重ねてコールが実行されます。

ソウルに入れるコールの公式回答

2019年8月5日にいただいた回答です。

質問

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「神域の不死鳥 ブレイドウイング・フェニックス」のコールコストで
場の「万華の杖 カレイドベイン」をソウルに入れる対象に指定し
コスト支払い時に「万華の杖 カレイドベイン」のソウルガードを使った場合、
「万華の杖 カレイドベイン」を場に残したままの状態で「神域の不死鳥 ブレイドウイング・フェニックス」をコールすることはできるでしょうか。

"重ねる" コールの場合には、ソウルガード等で場に残した場合にも最終的に必ず重ねることになると以前こちらでご回答を頂いたのですが、
"ソウルに入れる" の場合には、最終的にソウルに入れずにコールが成立するかどうかをお聞きしたいです。

回答

はい、【コールコスト】は満たされるため、コールは実行されます。

“ソウルに入れる”とある【コールコスト】により場のカードをソウルに入れる場合、そのカードがカードの効果により場に残った場合でも、【コールコスト】は満たされます。

そのため、「神域の不死鳥 ブレイドウイング・フェニックス」の【コールコスト】は満たされ、コールは実行されます。

質問

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「神域の不死鳥 ブレイドウイング・フェニックス」のコールコストで
場の「万華の杖 カレイドベイン」と「夢と縁の結び手 ミコ」をソウルに入れる対象に指定した場合、
コスト支払い時に「夢と縁の結び手 ミコ」の

■君の場のアイテムが場から離れる場合、場のこのカードをドロップに置いてよい。置いたら、そのカードを場に残す。

を使用し、「夢と縁の結び手 ミコ」をドロップに置くことはできるでしょうか。

可能な場合、「万華の杖 カレイドベイン」を場に残したままの状態で「神域の不死鳥 ブレイドウイング・フェニックス」をコールすることはできるでしょうか。

回答

はい、「夢と縁の結び手 ミコ」の能力を使用することができ、
また、「神域の不死鳥 ブレイドウイング・フェニックス」の【コールコスト】も満たされ、コールは実行されます。

「夢と縁の結び手 ミコ」の“君の場のアイテムが場から離れる場合、場のこのカードをドロップに置いてよい。置いたら、そのカードを場に残す。”という能力は、【コールコスト】により自身と場のアイテムが同時に場を離れる場合でも、自身をドロップゾーンに置くことで、場のアイテムを場に残すことができます。

また、前述しました通り、“ソウルに入れる”とある【コールコスト】により場のカードをソウルに入れる場合、そのカードがカードの効果により場に残った場合でも、【コールコスト】は満たされます。

したがって、【コールコスト】によりソウルに入れられる「夢と縁の結び手 ミコ」は、能力を使用し、アイテムを場に残すことができ、「神域の不死鳥 ブレイドウイング・フェニックス」の【コールコスト】も満たされます。

さいごに

事務局さまからは今回も明快にメール回答いただき感謝の限りです。

2018年7月にいただいた回答の中で、ソウルに入れるコストの場合についても説明いただいていたのをすっかり見落としていて今回の質問をしてしまったのは反省しております。

記事内に間違いとか、怪しいところとかあれば是非ご指摘ください。その他、リアクションはだいたいなんでも歓迎しております。

それではまた~~~

お決まりのやつ

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