“モード・レイジング” 対抗を使えないとはなんなのか
GGで追加されたガルガの新しいモード「ガルガンチュア・ドラゴン“モード・レイジング”」、なーんかおもしろそうな能力を持ってますよね。
■君のドロップに《ドラゴッド》3種類以上があるなら、このカードの打撃力+1し、さらに、5種類以上があるなら、このカードが1枚で攻撃しているバトル中、相手は【対抗】を使えない。
今回はこの能力について少し掘り下げます。
ドロップの種類を参照するということで、「冠絶の覇竜王 バッツ・ザ・インフィニティ」を彷彿とさせる能力なのですが、バッツの方が攻撃時に発動する自動能力だったのに対し、ガルガの方は場にある限りその効果が発揮される永続能力となっているのが大きな違いです。
モード・レイジング単体では攻撃した時に、自分が対抗できない相手の対抗タイミングを作っちゃうってことはないです。(「登場した時」の方は自動能力ですので注意)
(「攻撃した時」って部分が自動能力であることを見分けるポイントですね)
もうひとつやっぱり気になるのは「相手は【対抗】を使えない」というテキストですね。
公式サイトのカードリストで、「相手は【対抗】を使えない」で検索すると 2019/2/4 現在で10件ほどヒットします。
わりと昔からあるようなのですが、この「【対抗】を使えない」とはなんなのでしょうか?
メール問い合わせ回答
関連する質問を事務局に送っていたので、その内容を貼ります。
<質問>
「ガルガンチュア・ドラゴン“モード・レイジング”」の攻撃中、
ドロップの《ドラゴッド》が5種類未満の状態で相手が【対抗】を使ったのに対し、
自分が別の【対抗】を使った結果ドロップの《ドラゴッド》が5種類以上となった場合、
相手の【対抗】は解決されますか?
「【対抗】を使えない」というのが宣言できないだけなのか、宣言済みの解決まで制限するものなのかを確認する意図です。
どういう状況を想定しているかというと、例えば以下のようなものです。
- ドロップのドラゴッドが4種類の状態
- 「ガルガンチュア・ドラゴン“モード・レイジング”」が1枚で攻撃
- 相手が攻撃無効化の【対抗】魔法「うつせみの術」のキャスト宣言
- 自分が【対抗】で「ドラゴッド・ヴァール」のキャスト宣言~先に解決
- 「ドラゴッド・ヴァール」によりドロップのドラゴッドが5種類になる
- 相手の「うつせみの術」の効果は解決されて攻撃は無効化されるかどうか?
気になる回答ですが、
<回答>
はい、解決されます。「ガルガンチュア・ドラゴン“モード・レイジング”」の永続能力は、あくまで【対抗】の使用を行えなくする効果です。
したがって、既に相手が【対抗】を使用している状況で、
「ガルガンチュア・ドラゴン“モード・レイジング”」の"相手は【対抗】を使えない"が適用された場合でも、
相手が使用したその【対抗】は解決されます。
「使用を行えなくする」という表現が若干曖昧なように感じますが、以後の例からも「使用宣言が行えなくなる」効果と解釈できると思います。
- 相手の【対抗】カードおよび能力の使用宣言
↓ - 自分の【対抗】使用宣言~解決(※ここでドロップ5種を達成)
↓ - 相手の【対抗】の解決
この場合は、相手の【対抗】の解決は止まらない、ということですね。
補足
似ている効果「コールできない」
「対抗を使えない」に似ている例だと「コールできない」というのがあります。
「ロイヤルティ」の4体以上コールできない効果に関するQAで、
- コール宣言後の対抗ロイヤルでは4体目でもコールできる(Q1936)
- コールする能力対抗ロイヤルでは能力解決時(ロイヤル解決後)にコール宣言となるためコールできない(Q1937)
とあります。
つまり「コールできない」という効果は「コール宣言が行えなくなる」ということで、詳細ルールPDF「①モンスターのコールの流れ」の「1. コールの宣言」に当たる部分が対象であるということのようです。
Q1936 のケース、
- コールの宣言
↓ - 相手の【対抗】タイミング(※ここでロイヤルティ使用)
↓ - コールの実行
の場合は、コール実行を止めることはできないということになります。
「対抗を使えない」と同じような感じですね。
ヴァールはもっと上手く使える
メール回答で、相手の【対抗】に自分が【対抗】する形でドロップ条件を満たしても遅いということがわかりました。
実は、先ほど例に出した「ドラゴッド・ヴァール」なのですが、もっと上手く使えるタイミングがあります。
- ドロップのドラゴッドが4種類の状態
- 「ガルガンチュア・ドラゴン“モード・レイジング”」が1枚で攻撃
- 自分から先に「ドラゴッド・ヴァール」をキャスト宣言(自分がターンファイターなので相手よりも先に【対抗】宣言できる)
- 使用コストを支払った時点でドロップのドラゴッドを5種類にする
- この瞬間、モード・レイジングの永続能力により相手は【対抗】を使えなくなる
- 「ドラゴッド・ヴァール」の効果を解決
コストで条件達成しているのがミソで、コストの支払いは相手の【対抗】タイミングよりも前なので、結果として相手の【対抗】を封じた上でヴァールの効果を解決することができます。ソウルを捨てるコストはドロップの種類増を狙うのにも向いていますね。
さらっと書いたんですけど、この対抗できない状況での破壊は相手にとっては結構厳しいことも多く、相手の破壊魔法は魔法無効で打ち消してやろうとか、「《暗黒毒夢》デザイア・ミラージュ」や「振り撒く者」みたいな対抗カードで守るつもりでいても、うっかりアタックに入ってからでは手遅れになってしまいます。
「エクスカリバー・レプリカ」アタック中に「トリシューラ」の効果とか、「エネルゲイア」アタック中に「ヴァール」とかと同じですね。やられるとうわってなるやつ。
ヴァールが今の環境に合ってるかと言われるとなんとも言えないのかもしれないですが、まあこんな使い方もあるよってことで。
さいごに
対抗を使えないとはなんなのか
⇛ 【対抗】を持つカードか能力の使用宣言ができない
それだけの話を長々と書いただけだったのでした。ちゃんちゃん
お決まりのやつ
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