次元竜に盤上この一手!あり

先日開催された 第7回武蔵カップ に参加させていただいたのですが、「盤上この一手!」を採用した次元竜デッキを使用しました。

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なぜ、次元に盤上?って部分を自分なりに書き残しておこうかなと思います。

はじめに念のため宣言しておきますが、「盤上この一手!」は最強!とか主張するつもりは全くなく、もし候補に考えたことがなかったらおもしろいのでぜひ試してみてね~くらいの気持ちです。

実は大会前にTwitterに流れてる次元竜デッキをチェックしていても「盤上この一手!」が採用されているものはほとんど見かけなかった気がするので、おっこれは意識外から盤上飛んできたら結構強いんじゃない?っていうのも少し期待してたんですよね。

ところがどっこい、当日使ってみると対戦相手のみなさん非常に冷静で(あるように見えま)して、あるぇ~これもしかして全然珍しくないやつ?ってなったのは若干想定外でした。いや実際のところどうだったのかわかんないですけどね。

使用デッキ

当日使用したデッキは以下のツイートに載せたものになります。

「盤上この一手!」はメインに2枚、サイドに1枚の計3枚を採用していました。

コール対象

「盤上この一手!」はドロップのサイズ1モンスターを効果でコールすることができます。(戦神機の話はここでは関係ないので無視してください)

コール対象となるサイズ1のモンスターとして3種類を採用していました。

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次元竜が2種と、オブスト限界突破でさらに株を上げたディスターブハンド。状況に応じてどれもコールすることがあります。

フリマタとアンコスの使い分けがちょっとあるのですが、フリマタは登場時能力あり、アンコスはなし、となっていて、盤上コール直後に「D・オルタレーション」を確実に打ちたいような場合にはアンコスの方が向いています。それとアンコスは地味に防御力が6000もある(「ロストストーン」でさらに上がる)のを上手く活かせる場面がときどきあります。

役割

「盤上この一手!」の主な役割として次の4つがあります。

  1. 「ディスターブハンド・ドラゴン」をコールして相手のドローを止める
  2. 場に《次元竜》を作り出し、「次元竜 デウガイン」「D・オルタレーション」等を使えるようにする
  3. 「次元竜 フリマタ」で1ドローする
  4. センターのモンスターを押し出して貫通を避ける

地味ながら4つもあると器用かもみたいな気持ちになりますが、まあこの中でも 1. 2. がメインです。

この 1. 2. と似た役割が果たせるカードとして「ドラゴニック・フォースフィールド」がありますが、違いもありますので以下で合わせて触れていきます。

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なお自ターンでも使えるため、アタックフェイズに2点で追加攻撃みたいな芸当もできるにはできますが、とりあえず次元竜を使っていてそうしたい場面に出会ったことは今のところ無いです。

1. ディスターブハンドでドローを止める

「ディスターブハンド・ドラゴン」についてはもはや説明不要かと思いますが、場にいるだけで相手はカード効果によるドローができなくなってしまうため、相手によってはこのカードを場に維持するだけで動きがほぼ止まってしまうことも少なくありません。非常に強力な妨害カードですが、自然にデッキに組み込める環境デッキは次元竜のみであり、現行では次元竜の特権ともいえるカードです。「盤上この一手!」に関係なく採用されている構築が多いですね。

「盤上この一手!」はこのカードを対抗タイミングでドロップからコールすることができます。はい、もうこれだけで強いことはわかりますね。

相手がドローソースを使った対抗でそのドローを止めることができるというのは、「ドラゴニック・フォースフィールド」で場のディスターブハンドを守るような型との違いです。ドロー数の多いカードやコストの重いカード、あるいは「ディメンジョン・ドロー」のようなカードに対抗できるとより効果的です。

「ディメンジョン・ドロー」は「オブストラクト」の限界突破により、対抗でドローを止められるリスクがほとんどなくなり、安心してしっかり採用されているロスト構築が多くなっているのではないかと思います。今回相手に先にロスト化されてしまった場合に一矢報いる策のひとつとして、ディメンジョンドローに盤上ディスターブハンドで手札死亡っていうのを薄っすらと考えていました。(まあそう上手くはいかないと思っていましたが笑)

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既にディスターブハンドをコール済みの状況であれば、相手はこれを除去するためにカードを使い、ようやくドローソースを使ったところに、ディスターブハンドを対抗コールのような動きもできるため、きれいに決まると相手のリソースをごっそり奪えます。

また、盤上この一手!は使用コストでゲージから落としたカードをコールできるため、あらかじめゲージにディスターブハンドを仕込んでおけば任意のタイミングで非公開領域からディスターブハンドを場に登場させることも可能です。

これによりスタートフェイズのチャージやアゴニアの効果によって、ディスターブハンドをゲージに送るプレイが意味を持ちます。初手でディスターブハンドをさっとチャージしてしまえるのは意外と使い勝手がよいです。(もちろん手札にキープして通常コールした方が強い場面もいくらでもありますので、何も考えずにチャージできるという意味では無いです。あくまで選択肢のひとつとして)

もうひとつ関連するのが、「ロイヤルティ」の存在です。この白いカードはジェネリックでありながら現環境で有効な相手が非常に多く、どのデッキタイプでも採用されている可能性があるとみて立ち回る必要があります。

3体目までにディスターブハンドをコールするという動きはいつでもできるわけではなく、理想の状況を考えても、アゴニア→エピス→ディスターブハンド とすると、オディオのような有用なカードを出す余地がありません。

「盤上この一手!」があると、仮に3体目までにディスターブハンドを出せずにロイヤルティを打たれてしまった場合も、相手ターンにコールしてドローを止める動きができる可能性が残ります。

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2. 場に《次元竜》を作り出す

次元竜対策として、場に次元竜を残さない状態にしてからアタックするというのが定石かと思います。

これは場に《次元竜》がいる場合にのみ使用できる強力な防御カード「次元竜 デウガイン」「D・オルタレーション」等を使わせないために行われるもので、盤面の除去とロスト前に殴りきる火力を併せ持ったデッキにやられてしまうと、これらの防御カード頼りの構築ではあっさり負けてしまうことになります。

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次元竜側としてはこの事態に備えて、《次元竜》がなくても使える「バディブロック!」や、相手のアタック前に先打ちできる「D・ディクライン」等を採用するのが一般的ではないかと思います。

この辺りはバディブロックも先打ち可能で、最強竜などの魔法無効化対策という側面もあるのかなあと思います。まあアタック時以外でもそう簡単に対抗タイミング作ってもらえないんですけどね。

一長一短あって評価が難しいところですが、バディブロックは3回目までを意識して殴られた場合に次元のライフでは受けきれなかったり、ディクラインは次元側のターン中に除去される動きを取られると使えなくなってしまったり、とそれぞれリスクもあります。

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一方の「盤上この一手!」は場に《次元竜》が一枚もない状態から、《次元竜》を生み出すことができ、「デウガイン」や「オルタレーション」を使える状況を後から作り出すことができます。

これにより、デッキ構築の段階から場に《次元竜》がいることを前提としたカードをしっかり枚数積みやすくなり、盤面に触ってくる相手にも触ってこない相手にも一貫して同じカードで受けられるというメリットがあります。今回使用したデッキでも、デウガイン4 オルタレーション4 を防御カードの主軸に据えて、構築全体としてここへ寄せたものとしたつもりです。

また、「盤上この一手!」は魔法ではなく必殺技なので、「原初の力 ゼルベリオス」のようなカードで無効化される心配がないというメリットもあります。ここからデウガインコールに繋げると魔法を使わずに攻撃を捌くことに成功します。原初ゼル様つよつよですからねぇ~

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もちろん盤上は盤上でドロップからのコールを封じられたり、盤上コール後に再度除去されたりと、弱みもいろいろとあり決して万能なわけではないです。

「ドラゴニック・フォースフィールド」で横の次元竜を守って似たような受け方をすることもできますが、フォースフィールドの場合はターン中複数回の破壊に耐えられる一方で破壊以外の除去に無力な点と、デウガインを横にコールして貫通を避けつつドロー効果をもらうことができなくなってしまう点が異なります。

フォースフィールドは次元ターン中にも破壊が飛んでくる場合に、往復で2枚(4ゲージ!)使わないと守りきれないという点も、相手によっては厳しい点かなと思います。

それと盤上の場合だと、場に残った最後の1枚の次元竜をコストにして「D・サクション」を打つような動きができるのも器用なところです。例えば、オディオで盤上この一手をデッキトップに置いてから、オディオをコストにしてサクションを打ったとして、その時点で場に次元竜がいなくなってしまってもドローした盤上この一手で場を作り直すことができます。あまりこういう動きをすることはないんですけど、一旦盤面枯れてしまってもいいっていうのは動きに幅が出ます。

3. 「次元竜 フリマタ」で1ドローする

とても単純なのですが、場に他の次元竜がある状態でフリマタをコールすると1ドローすることができます。

これ意外と重要で「次元竜 オディオ」と一緒に使うことで真価を発揮します。なんでもサーチだ!

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D・サクション」とか「次元竜 デウガイン」とかでドローできる状態ならそれでOKなのですが、同じような動きを「盤上この一手!」でもできるって感じですね。

ロスト後にゲージとライフが余っているのであれば、フリマタをコールして手札交換しておくのも一考の余地があります。ゲージ使い過ぎて必殺技撃てませんでしたってリスクはあるのでむやみに使うものではありません。もしやるなら、相手ターン中にやっておくと自ターンでロイヤルティにかかりにくくなるので、ロスト化したプレイタイミング内でやっておいた方がよいかなと思います。

4. センターのモンスターを押し出して貫通を避ける

貫通避けは「D・サクション」や「次元竜 オディオ」の起動能力などでも可能なのですが、それらと違い「盤上この一手!」は避けた後でセンターにモンスターが残るというメリットがあります。つまり次の攻撃に対しても再び貫通避けを行える可能性が残ります。

貫通を避けながら相手の攻撃回数を増やして、「D・オルタレーション」や「バディブロック」に繋げる動きの補助にもなります。

さいごに

さくっと書くつもりがだらだらと長文書いてしまった~~。

次元の「盤上この一手!」いかがでしたでしょうか?

コスト重いし次元竜属性付いてないじゃんみたいなわかりやすいデメリットもありますけど、わりと器用な札で僕は好みなんですよね。

そんじゃまた

お決まりのやつ

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