「凶乱魔神竜 ヴァニティ・刻・デストロイヤー」をコールする

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2019/2/2 発売のVV収録カード「凶乱魔神竜 ヴァニティ・刻・デストロイヤー」、一風変わったコールコストですね。

【コールコスト】君の場の<ロストW>のモンスターがドロップに置かれた時、ゲージ2を払う。

実際どのようにコールの処理を進めればよいのでしょうか。

2019/2/2 現在、公式サイトのQ&Aには載っていませんので、メールで問い合わせた回答をもとに参考になりそうな情報を共有しようという記事です。

(公式サイトに載せて欲しいんですけど!欲しいんですけど!)

アゴッド8と一緒?

そう、一緒です。かつて一世を風靡したカオスのカード「PCM ギアゴッドVIII」とほぼ同じ形式のコールコストですので、こちらに詳しい方はこの先を読む必要はないと思います。

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【コールコスト】君のセンターのモンスターが破壊された時、ゲージ2を払う。

(こちらもコールコストに関するQAが載ってないんです!)

メール問い合わせ回答

Twitter の方にも投稿したメール問い合わせの回答をこちらにもざざーっと載せます。

コールタイミング

<質問>
「凶乱魔神竜 ヴァニティ・刻・デストロイヤー」のコールについて、
相手の攻撃ヒットによって自分の場のロストWのモンスターが破壊されてドロップに置かれた時、コールの宣言~相手のコールへの対抗~コールの実行はどのタイミングに行いますか?

詳細ルールPDF ver.3.05 のアタックフェイズの流れ
3.1.1. にて破壊されますがこの時点で即時行うのでしょうか、
あるいは 3.4. のプレイタイミングで行うのでしょうか。

<回答>
アタックフェイズにて、攻撃がヒットし、<ロストW>のモンスターが破壊されるのであれば、 「3.1.1.」にて、「凶乱魔神竜 ヴァニティ・刻・デストロイヤー」のコールは即時に行われます。

プレイタイミングを待たず、即時コール。この "即時" が度々出てくるキーワードとなります。

タイミングとしては、ソウルガードや他の永続能力と同じものと言えると思います。即時。

コール対抗の可否

<質問>
「凶乱魔神竜 ヴァニティ・刻・デストロイヤー」のコールについて、
他のカードの効果によるコールではなく自身のコールコストを払ってコールされるとき、相手はコールに対して対抗することはできるでしょうか?
自分の場のロストWのモンスターがドロップに置かれた時の状況によって対抗できるかどうかが変わることはありますでしょうか。

<回答>
<ロストW>のモンスターが、
カードの効果等によりドロップに置かれることで「凶乱魔神竜 ヴァニティ・刻・デストロイヤー」がコールされる場合でも、
攻撃がヒットしたことでドロップに置かれることで「凶乱魔神竜 ヴァニティ・刻・デストロイヤー」がコールされる場合でも、
そのコールに対して、【対抗】を持つカードや能力を使用することはできません。

「凶乱魔神竜 ヴァニティ・刻・デストロイヤー」のコールは、
“君の場の<ロストW>のモンスターがドロップに置かれた時”という【コールコスト】が満たされた場合、即時に行われます。
このコールは、効果の処理中等に実行されるため、【対抗】のタイミングはありません。
したがって、そのコールに対して、【対抗】を持つカードや能力を使用することはできません。

【対抗】を持つカードや能力を使用したい場合、
このコールが既に行われた後のプレイタイミングにて使用する必要があります。

ドロップに置かれた時のコールでは、コール対抗不可となります。

カード効果によるコールとみなされるか

<質問>
相手の「エニグマ・ウィルス」のカードの効果でモンスターをコールできない効果が発動しているターン中、自分の場のロストWのモンスターがドロップに置かれた時に「凶乱魔神竜 ヴァニティ・刻・デストロイヤー」をコールすることはできますか?

<回答>
はい、可能です。

「凶乱魔神竜 ヴァニティ・刻・デストロイヤー」は、
【コールコスト】が満たされた時点で即時にコールされますが、これはカードの効果によるコールではありません。

したがって、「エニグマ・ウィルス」によって、カードの効果でモンスターをコールすることができない状態であっても、
【コールコスト】を満たせば、「凶乱魔神竜 ヴァニティ・刻・デストロイヤー」をコールすることは可能です。

カード効果によるコールではないため、「エニグマ・ウィルス」のコール制限効果の対象にならないとのことです。

【対抗】そのターン中、君の場に《病》のアイテムがあるなら、相手はカードの効果でモンスターをコールできない。

特殊なコールタイミングではありますが、カードの効果ではないですので、当然といえば当然かなと。

コストでドロップ、効果でチャージ・ドローする場合の処理

<質問>
「ディメンジョン・ウェイブ」の使用コストにより自分の場のロストWのモンスターがドロップに置かれた時、「ディメンジョン・ウェイブ」の効果でドローした「凶乱魔神竜 ヴァニティ・刻・デストロイヤー」をコールすることはできますか?

<回答>
いいえ、できません。

“君のデッキの上から2枚をゲージに置き、君のライフを+2し、カード1枚を引く”という効果が解決されている時点では、
既に、“君の場の<ロストW>のモンスターがドロップに置かれた時”という【コールコスト】は満たされていません。

ご質問の状況にて「凶乱魔神竜 ヴァニティ・刻・デストロイヤー」をコールしたい場合、
「ディメンジョン・ウェイブ」の【使用コスト】を支払った直後に、
その時点で手札にある「凶乱魔神竜 ヴァニティ・刻・デストロイヤー」を即時にコールする必要があります。

<質問>
「ディメンジョン・ウェイブ」の使用コストにより自分の場のロストWのモンスターがドロップに置かれた時、「ディメンジョン・ウェイブ」の効果でゲージを増やした後に「凶乱魔神竜 ヴァニティ・刻・デストロイヤー」のコールコストを払うことはできますか?

<回答>
いいえ、できません。

「ディメンジョン・ウェイブ」の【使用コスト】を支払った直後に、
即時にコールは行われるため、
その時点では、“君のデッキの上から2枚をゲージに置き、君のライフを+2し、カード1枚を引く”という効果は解決されていません。

「凶乱魔神竜 ヴァニティ・刻・デストロイヤー」と同一のシークレットパックに収録されている「ディメンジョン・ウェイブ」を例に出しています。

■【使用コスト】君の場のモンスター1枚を破壊する。
■【対抗】君のデッキの上から2枚をゲージに置き、君のライフを+2し、カード1枚を引く。「ディメンジョン・ウェイブ」は1ターンに1回だけ使える。

同一シクパということで、いかにもこの効果で増やしたゲージと手札を使って「凶乱魔神竜 ヴァニティ・刻・デストロイヤー」をコールしてくださいと言っているように見えてしまうのですが、これは罠です。使用コストを払った時点でゲージと手札が揃っている必要があります。

似たカードは多数あり、「オースィラ・ガルド」「仙術 水身還し」「百鬼魔導 デスサクリファイス」「妄想爆発!?」などなど、全て同様に効果解決前に「凶乱魔神竜 ヴァニティ・刻・デストロイヤー」をコールしなければなりません。

効果内でドロップしてさらにチャージ・ドローする場合の処理

<質問>
「装束に宿りし闇狐」の効果により自分の場のロストWのモンスターがドロップに置かれた時、「装束に宿りし闇狐」の効果でドローした「凶乱魔神竜 ヴァニティ・刻・デストロイヤー」をコールすることはできますか?

<回答>
いいえ、できません。

前述しましたように、“君のライフを+1し、カード1枚を引く”という効果が解決されている時点では、
既に、“君の場の<ロストW>のモンスターがドロップに置かれた時”という【コールコスト】は満たされていません。

ご質問の状況にて「凶乱魔神竜 ヴァニティ・刻・デストロイヤー」をコールしたい場合、
「装束に宿りし闇狐」の“そのカードを破壊してよい”という効果を、破壊し解決した時点で、
その時点で手札にある「凶乱魔神竜 ヴァニティ・刻・デストロイヤー」を即時にコールする必要があります。

装束に宿りし闇狐

■君の場のモンスターかアイテムが相手にダメージを与えた時、そのカードを破壊してよい。破壊したら、君のライフを+1し、カード1枚を引く!

このように1つの効果内で破壊とドローを両方を行う場合も、効果解決の途中、破壊をした時点で即時コールする必要があるということです。

<質問>
「百鬼魔導 輪廻竜生」の効果により自分の場のロストWのモンスターがドロップに置かれた時、「百鬼魔導 輪廻竜生」の効果でゲージを増やした後に「凶乱魔神竜 ヴァニティ・刻・デストロイヤー」のコールコストを払うことはできますか?

<回答>
いいえ、できません。

「百鬼魔導 輪廻竜生」の“君の場のモンスター1枚を破壊し”という効果を解決した直後に、
即時にコールは行われるため、
その時点では、“君のデッキの上から1枚をゲージに置く”という効果は解決されていません。

百鬼魔導 輪廻竜生

■【対抗】君の場のモンスター1枚を破壊し、君のデッキの上から1枚をゲージに置く。「百鬼魔導 輪廻竜生」は1ターンに1回だけ使える。

こちらも同様に、増やしたゲージは「凶乱魔神竜 ヴァニティ・刻・デストロイヤー」のコールコストに使えない、となります。

複数コールできるか

追加質問して、2019/2/4 に頂いた回答です。

<質問>
「凶乱魔神竜 ヴァニティ・刻・デストロイヤー」が2枚手札にある状態で、
自分の場の<ロストW>のモンスター1枚がドロップに置かれた時、
4ゲージ払えば手札から2枚ともコールすることはできますか?

<回答>
はい、可能です。

手札に複数の 「凶乱魔神竜 ヴァニティ・刻・デストロイヤー」がある場合、ゲージを払うことができるのであれば、複数コールすることは可能です。

コストが払えれば即時コールを複数行うことができるようです。

複数コールする場合の手順

追加質問して、2019/2/12 に頂いた回答です。

<質問>
以前こちらへ送らせていただいた質問で、

手札に複数の 「凶乱魔神竜 ヴァニティ・刻・デストロイヤー」がある場合、ゲージを払うことができるのであれば、複数コールすることは可能です。

と回答を頂いたのですが、
複数コールする場合の手順について教えてください。

コール宣言~コール実行の流れを1枚ずつ行うのか、
コール宣言だけ先に全て行ってから、コール実行を行うのか

実際のゲームに影響する点として、
1枚目のコールコストで払ったゲージの内容を見てから、
2枚目をコールするかどうかを決められるのか
という点が気になっております。

<回答>
1枚目の「凶乱魔神竜 ヴァニティ・刻・デストロイヤー」のコールの宣言を行い、【コールコスト】を支払いコールを実行します。
その後、2枚目の「凶乱魔神竜 ヴァニティ・刻・デストロイヤー」のコールの宣言を行い、【コールコスト】を支払いコールを実行します。

【コールコスト】を満たした「凶乱魔神竜 ヴァニティ・刻・デストロイヤー」のコールを行う場合、そのコールは即時に実行されます。
ただし、【コールコスト】を満たした複数枚のモンスターのコールが、同時に待機状態等になることはないため、1枚ずつ実行されます。

したがって、1枚目の「凶乱魔神竜 ヴァニティ・刻・デストロイヤー」のコールの宣言を行い、【コールコスト】を支払いコールを実行した後に、
2枚目の「凶乱魔神竜 ヴァニティ・刻・デストロイヤー」のコールの宣言を行い、【コールコスト】を支払いコールを実行します。

コール宣言~実行までを1枚ずつ順番に行うということで、この手順であれば1枚目のコールコストを払ったゲージの内容を見てから2枚目をコールするかどうか決められそうです。

補足

「ドロップに置かれた時」

コールコストの「ドロップに置かれた時」のコールは即時であることは、回答からわかりました。

これは「ドロップに置かれた時」を発動条件とする自動能力の解決とはタイミングが異なります。なんとまぎらわしい!

例えば、「魔竜の落とし子 ブーゼ」のようなカード、

■“負の思念”このカードが場からドロップゾーンに置かれた時、君のデッキの上から1枚をゲージに置く。さらに、君のドロップゾーンのカードのワールド名が3種類以上なら、カード1枚を引く。「負の思念」は1ターンに1回だけ発動する。

この能力はドロップに置かれた時に即時解決するのではなく、次のプレイタイミングで順番を待って解決となります。

“次元の扉-破-”

「凶乱魔神竜 ヴァニティ・刻・デストロイヤー」のコールにはコール対抗ができないという回答がありました。

一方、「凶乱魔神竜 ヴァニティ・刻・デストロイヤー」には、コールコストとは別に登場した時に発動する自動能力がありますが、こちらには別途対抗することができます。

■“次元の扉-破-”このカードが登場した時、相手の場のカード2枚までを選び、選んだカードのソウル全てを捨て、選んだカードをドロップに置く。

この自動能力は登場した時に即時解決するのではなく、次のプレイタイミングで順番を待って解決となります。

コールは即時ですが、登場時能力の解決は即時ではないです。

コール対抗不可

詳細ルールPDF「①モンスターのコールの流れ」のうち、「2. 相手の【対抗】タイミング」がありません。

これはカード効果によるコールの場合とも同様で、効果の処理中等に実行されるコールにはコール対抗ができない、と回答されています。

(前述の通り、登場時の能力に対しては別途対抗できます。)

コールに対抗できないということは、コールを無効化する「アンチマター・クラウド」や「秘剣 滅竜陣」のようなカードは使えないということになります。まあデストロイヤーの場合はサイズがないのでアンチマターは通常コールでも使えないわけですが、ここではあくまでタイミングの話として。

(「爆殺奈落送りの術」はタイミング的には使えるよって話は話題が逸れすぎるのでやめておきますね。こちらはQAもありますので公式サイトを参照してください)

ちなみに、「凶乱の渦」のようなカードを使いコールコストを失った状態で、メインフェイズに通常コールするのであれば、そのコールには対抗ができると思います。

■そのターン中、君の手札のカード全ては、【コールコスト】と【使用コスト】と【装備コスト】を失う。(手札のカードをコストを払わずに使えるぞ!)

実例

理解を深めるため、実際に起こりそうな例をひとつ。

自分の場の「アンコスレッド・ノイトデッド」が、相手の場のカードの攻撃で破壊されてドロップに置かれた時に、手札から「凶乱魔神竜 ヴァニティ・刻・デストロイヤー」をコールするというシナリオを考えます。

「アンコスレッド・ノイトデッド」は破壊された時に発動する自動能力を持っています。

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公式の詳細ルールPDFのアタックフェイズの流れに沿って進めます。

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  • (1. と 2. は特に説明することなし)
  • 3.1.1. 攻撃がヒットし「アンコスレッド・ノイトデッド」が破壊されドロップにいきます
    • この瞬間、「アンコスレッド・ノイトデッド」の破壊された時の自動能力が待機状態となるのと、「凶乱魔神竜 ヴァニティ・刻・デストロイヤー」を即時コールするタイミングとなります
    • 「凶乱魔神竜 ヴァニティ・刻・デストロイヤー」のコールを宣言し、コール先エリアを指定し、…(いつもの流れ)…、コストの2ゲージを払い、そのままコールの実行まで行います ※このコールに相手の【対抗】タイミングはありません
    • コールが実行されると「凶乱魔神竜 ヴァニティ・刻・デストロイヤー」の登場した時の自動能力が待機状態となります
  • 3.2. ~ 3.3. と進みます
  • 3.4. プレイタイミングとなり待機状態の自動能力を順次解決します
    • まずはターンファイターである相手の自動能力からです。相手のカードが「モンスターを破壊した時」「バトルの終了時」のような自動能力を持っていた場合、ここで解決されます
    • 相手の自動能力が複数待機状態になっている場合、相手が好きな順番で1つずつ解決していきます。そのひとつひとつに自分は【対抗】を使えます
    • 相手の自動能力の解決がすべて終わったら、自分の自動能力を1つずつ解決していきます。そのひとつひとつに相手は【対抗】を使えます
    • この例では「アンコスレッド・ノイトデッド」の破壊された時の自動能力と「凶乱魔神竜 ヴァニティ・刻・デストロイヤー」の登場した時の自動能力の2つが待機状態になっています。解決する順番は自分で決められます(この例でのおすすめは、デストロイヤーの能力で相手の盤面に触った後、残ったカードを対象にアンコスレッドのステータスダウン効果を使う順序です)
  • (以降は特に説明することなし)

文章で書くと複雑なようですが、即時コールでコール対抗できないって部分以外は通常の流れと変わりません。そもそも通常の流れ自体が複雑であることは否定できませんが…

さいごに

当然のことながら本記事は、事務局からのメール返答をもとにしているとはいえ、ただの非公式のブログ記事ですので正しい保証はありません。内容は鵜呑みにせず、参考程度にお役立ていただければと思います。

長々と書いちゃったので、ここが変だとか、ここがわかりにくいとかあればご指摘いただけると喜びます。

お決まりのやつ

当サイトに使用しているカード画像は、フューチャーカード バディファイト公式
ポータルサイト(http://fc-buddyfight.com/)より、ガイドラインに従って転載してお
ります。該当画像の再利用(転載・配布等)は禁止しております。
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ガイドラインどこにあったか覚えてなくて探し回りましたが、今日カのページにありました。探しにくいよ!!!)